時間と労力を捻出し、周囲から一歩抜け出す本「News Diet」
とても読みやすく、論理的に話が展開されるので説得力もある。
読み終わったあとは「やってみよう」という気にさせてくれる。
あと海外の作者で多い、ダラダラと事例を述べているのも少ないのもいい。
私が本書で良かったと思うポイントは以下の3つだ。
①ニュースのほとんどは自分とは関係のないものだ。
・読んで字の通りだ。当事者ならともかく、ほとんどのニュースは自分と関係のないものだ。ニュースを読んでいる時間があったら自分の能力を上げたり、大事な人との時間を大切にする方が重要だ。
②重要なことはニュースにならない。
・本の中では「世界初のインターネットブラウザは何かを知っている人は少ない。それはニュースにならなかったからだ。」と述べられている。革新的な技術ですらニュースにならなかったのだ。また考えようによっては「ニュースになっている時点でそれは既既知の情報であって、大部分の人が知っている情報」ということである。つまりその情報を得て自分が優位性を得れるものではないのだ。みんなが知っていることを知っていることには価値がない。
③ニュースが何を目的として作られているか?
・多くの関心を集めてペーパービューを稼ぐために記事は作られる。加えて今はニュースサイトが乱立し、毎日更新するために綿密な取材や裏付けをされることもない。そんな薄っぺらな記事に振り回されることの愚かさが感じられる。
「毎日ニュースをチェックしないと周りから置いていかれてしまう」という焦燥感をいつから植え付けられてしまったのだろうか?
情報に振り回される毎日から余裕のある毎日を手に入れるためにこの本を読んで実践してみよう。