運命にもてあそばれるか、運命に立ち向かうか?『夜と霧』
現代では考えられない過酷な環境、強制収容所。
全ての物を取り上げられ、いつ死ぬかも分からない状況。
その中でも自暴自棄になる人もいれば、苦しい状況でも内面と向き合い生きることの意味を見出す人もいる。
後者が少数であることは想像できるが、
その差は何なのだろうか?
本書に答えはない。
だが考える機会を与えてくれる。
運命や状況に翻弄される日々を歩むか、自分の価値を深めるか。
どんな状況でも自分の態度は決められる。
だが、それを実際に実行できるか、どのように行うかは残酷までに自分に突き付けられる。
久しぶりにじっくり読みこんだ。
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